借地の管理・売買のための測量

地主様の中に、借地の管理で苦労されている方は多いと思います。
借地の土地は、古くから利用されている土地を現況で貸し借りしている場合が多く、
きちんと測量がされず、境界が不明確な土地も少なくありません。地主さんの中には、
「ご自分が住んでいないため関心が薄い」「借地の管理は面倒くさい」「借地人に任せている」

等の理由でしっかり管理されていない方も多くおられれます。
しかし、いざ売買や相続の時に多くの問題が発生するのは借地です。
実際、測量してみると契約面積と実測面積が大きく異なることは多々あります。

そのことにより、地代や契約書の変更といったことが問題になりますが、 それ以上に、借地権の権利は所有権の5~7割の権利を有しているため、その価値に影響を与えることも大きな問題です。
例えば坪100万円の土地で、借地の面積が1坪違えば、借地権の価値は50~70万円価値が変化します。
あと、借地を売買する場合によく問題になるのが建築確認上の道路との関係です。
借地にとって重要な土地を売ってしまい、借地人に大きな損害を与える場合もあります。

とはいっても、借地の場合、人間関係の問題や契約の関係上、問題を認識してから直ぐに解決できるものばかりではありません。 ただ、問題を把握しておけば「建物の再建築」「借地の再契約」「借地の売買」時などに、すぐに対応することができます。

昔は、使用している現況で貸すというあいまいな契約で済まされてきたことが、 現在のように個人の権利意識が高くなってくると、非常に大きなリスクを抱えることになります。
借地人の相続などにより、知らない第3者が入ってくるとなおさら問題は深刻化します。
早めの現状把握をお勧めします。